いのちの時間2 第5話(上) 作・相羽亜季実

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「……じゃあ、ごめんなさいね。明日、よろしくお願いね」

 ひかりの家の前でエンジンの音が止まる。助手席に座る多喜子が後部座席をふり返ってそう言った。

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

「なんだかあの人に振り回されちゃったけど、本当にごめんなさいね」

  ・・・

【残り 1356文字】



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