いのちの時間2 第4話(下) 作・相羽亜季実

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 襖を指で軽く叩く音がした。ひかりが顔を上げると、スッと襖が開く音がして、

「タカちゃん大丈夫?」

 優しそうな男性の声がした。多喜子の夫、拓斗だろう。

「うん、おっぱいあげたらちょっと落ち着いた。でも、足りないから帰ってミルク足してあげない ・・・

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