【うずしお高校浄瑠璃部】(168) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第五章 鮎屋の滝(六)
 
 釣り竿を構えた臼井が、圭介の方を見ず、夜の海に目をやりながら言う。

「いきなり主遣いにされて、沢田もほんま、大変やったと思うわ。そやけど……わしら ・・・

【残り 780文字、写真 1 枚】



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