【うずしお高校浄瑠璃部】(30) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第一章 帰郷(三十)

 釣り用の筏が連なって見える小さな堤防に圭介と臼井は腰を下ろし、そのまま仰向けになった。二人とも、喪服の上着を丸めて枕にした。南淡路の空は真っ青だ。 ・・・

【残り 772文字、写真 1 枚】



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