【うずしお高校浄瑠璃部】(10) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第一章 帰郷(十)

 港のそばに車を停め、圭介は歩きだす。

 四十年ぶりの福良の空と海はなにも変わっていなかった。燦爛(さんらん)たる光が、己自身の輝きを楽しんでいる。絵筆を放り出し ・・・

【残り 810文字、写真 1 枚】



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