【魂の歌を】(231) 真保裕一・作 旭ハジメ・画

 ◆第9章 事件の変転(12)

「芝原さん……」

 コアラがさらに声をひそめて言った。話しにくい用件であり、人目のある場所から電話をかけているとは思いにくい。

「タ ・・・

【残り 782文字、写真 1 枚】



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