
東庄町東今泉の種苗会社会長、伊藤広志さん(67)方で育てているヒョウタンがどんどん大きくなり、地元で評判となっている。大きな葉やつるが生い茂るビニールハウス内で垂れ下がっており、実の部分は現在、長さ76センチ、重さ25キロ。伊藤さんは「実は1日1センチ伸びているんですよ。1メートルを超えさせたい」と巨大ヒョウタンに目を細めている。
伊藤さんによると、ヒョウタンは「大瓢箪(ひょうたん)」と呼ばれる観賞用の品種で、観賞用は他にも「千成瓢箪」や「つるくび瓢箪」がある。大瓢箪はアフリカが原産で、現在は国内でも多くの愛好家らが栽培をしており、年に1度、全国組織による品評会も行われているという。
伊藤さんの大瓢箪は今年2月下旬、さいたま市の同業者らと徳島県にあるヒョウタン作りの“名人”宅を訪れ、その後、苗を3本譲り受けたという。「それまでヒョウタン作りに興味があったわけではないが、“タネ屋(種苗業)”として、この植物を育ててみたくなった」と振り返る。
家庭菜園用のハウス内で、3月上旬に植えた15センチほどの苗は瞬く間に成長し、「(ハウス内は)まるでジャングルみたいになった」と苦笑する伊藤さん。4月後半に花実を付けると、10センチ、30センチ…、と大きくなっていったという。先に実となった3個のヒョウタンは残念ながら途中で“落実”したが、現在は残り3個が日々大きくなっている。
猛暑で、いるだけで汗が噴き出てくるハウス内。伊藤さんは「初めてヒョウタンを作ったので手探り状態。ただ、これは(魅力に)はまりそう。大きい物で1メートル50センチにもなるというし、どれくらい大きくなるか。(収穫期の)10月まで取るつもりはなく、将来はコンテストにも出してみたい」とうれしそうに笑った。
場所は国道356号沿いで、銚子市の手前。「ファームズハウスいとう」の社名が目印で、近くには大手コンビニ店もある ・・・
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