信託銀元部長に懲役2年求刑 インサイダー取引罪

東京地裁=東京・霞が関

 職務で知った未公表の株式公開買い付け(TOB)に関する情報を基にインサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反罪に問われた三井住友信託銀行の元部長片山肇被告(55)の公判が2日、東京地裁で開かれた。検察側は「金融市場の健全性を著しく損なう犯行」として、懲役2年、罰金200万円、追徴金約6千万円を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は7月4日。

 検察側は論告で、決裁権を持つ幹部の立場を悪用し、老後の資金づくりのため違法性を認識しながら株の売買を繰り返し、約2900万円の利益を得たと指摘。「利欲的な動機に基づき常習的で、著しく悪質だ」と非難した。

 起訴状によると、2022年12月〜24年8月、企業のTOB情報を知り、3銘柄の計2万5900株を約3200万円で買い付けたとしている。

 三井住友信託銀は24年11月、インサイダー取引の疑いが判明したとして、被告を懲戒解雇した。


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