2025年5月31日 00:14 | 無料公開

将棋の第83期名人戦7番勝負第5局で永瀬拓矢九段を破り3連覇を飾った藤井聡太名人=30日深夜、茨城県古河市
将棋の第83期名人戦7番勝負第5局は29、30の両日、茨城県古河市で指され、千日手指し直しの末、先手の藤井聡太名人(22)=竜王・王位・王座・棋聖・棋王・王将との七冠=が171手で挑戦者の永瀬拓矢九段(32)を破り、対戦成績4勝1敗で防衛、3連覇を飾った。
これで、藤井名人は通算タイトル獲得数を歴代5位の29期に更新。2025年度、最初のタイトル防衛戦を制した。6月3日からは杉本和陽六段(33)を挑戦者に迎え、棋聖戦5番勝負で6連覇を目指す。
終局後、藤井名人は「(指し直し局は)早い段階で形勢を損ねてしまう形になったので、その反省が大きい。(次の棋聖戦について)名人戦の2日制と棋聖戦の1日制でだいぶ変わってくるので、切り替えて臨みたい」と話した。
藤井名人は24年6月に叡王を失い、全八冠から七冠に後退。その後はタイトル防衛を続けている。全冠復帰については早くても来年以降になっている。今期の名人戦7番勝負は第4、5局で決着のつかない千日手となる異例のシリーズに。