2025年5月29日 19:08 | 無料公開

米国留学を巡る問題を議論する国会議員の会合で支援を訴える米ハーバード大へ留学予定の2人=29日午後、国会内
「このままでは授業開始に間に合わないのではないか」。トランプ米政権が学生ビザ取得のための面接の新規予約を一時停止したことを受け、米国に留学予定の若者らは焦りを募らせる。事態が長期化すれば学びの空白期間が生じるため、夢を諦める人も出てしまうとして、日本政府にも対応を求めた。
米国留学を巡る問題を議論する国会議員の会合が29日、国会内で開かれ、ハーバード大へ進むという2人が出席した。今秋から学ぶ予定の女性(19)=兵庫県豊岡市出身=はトランプ政権の対応を批判し、「学びの自由こそが(世界が抱える)課題を解決するための最大の希望だ」と訴えた。
女性はビザ取得のめどが立っておらず、留学仲間には「日本の大学で学ぶことを検討する」と話す人もいるという。留学予定者を日本の大学や研究機関が受け入れ、米国の大学が事後的に単位認定できるような仕組みの整備を要望した。
新型コロナ流行時に日本で救急医を務めていた男性は、研究者としてハーバード大に進む予定。ビザ申請に関して日本政府がサポートすべきだと指摘した。