2024年1月8日 17:34 | 無料公開

衆院議員の池田佳隆容疑者
自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)の疑いで逮捕された衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海、自民除名=の関係先が東京地検特捜部に家宅捜索を受ける前、証拠に関連するデータが廃棄されたとみられることが8日、関係者への取材で分かった。特捜部は池田容疑者の指示があったとみている。捜査開始後には、事務所関係者同士のLINEのやりとりが削除されていた。
特捜部が2018年以降の5年間で派閥から5千万円超の還流を受け、裏金にしたとされる大野泰正参院議員(岐阜選挙区)、4千万円超とされる谷川弥一衆院議員(長崎3区)の立件に向け、詰めの捜査を進めていることも判明。裏金が約4800万円とされる池田容疑者と同様に高額のため、本人らへの聴取で違法性の認識を調べている。
池田容疑者の事務所で、パーティー券の販売ノルマを超えた還流分が「裏金」と引き継がれていたことも分かった。政治資金収支報告書に記載できない金との認識が事務所内で共有されていたとみられる。