初の雌トップ、返り咲くか ヤケイ、リーダー離脱で

群れを離れている「ゴロー」=大分市の高崎山自然動物園

 野生ニホンザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園で、B群トップの雄ザル「ゴロー」が11月中旬から群れを離れていることが、園への取材で7日、分かった。高崎山史上初の雌のトップとして君臨した「ヤケイ」の座を5月下旬に奪ったばかりだった。このまま群れに戻らなければ、ヤケイが頂点に返り咲く可能性がある。

 園によると、ゴローは11月12日から群れの中に姿を現さなくなった。C群の雌に恋して、追い続けているという。

 トップ不在を機に、B群の雰囲気は変わりつつある。序列第4位の「オオムギ」は、ヤケイから毛繕いされるなど気に入られていることをかさに着て、上位ザルへの気遣いを欠くようになった。昇格のチャンスをうかがっているとみられる。

 ヤケイが再起を果たす可能性もある。2021年7月から23年5月まで史上初の雌のトップとして活躍したが、降格。直後の6月、雌の赤ちゃんを出産した姿が確認され、かいがいしく世話する姿が評判になった。

 出産直後は群れの端で子育てしていたが、子どもの成長とともに中心に戻った。


  • Xでポストする
  • LINEで送る