2021年11月16日 03:28 | 無料公開
地元名産の南高梅のたるを再利用した水槽で飼育されているクエタマ=1日、和歌山県みなべ町
高級魚クエと、同じハタ科の大型魚タマカイを掛け合わせた「クエタマ」の養殖プロジェクトが和歌山県で順調に進んでいる。白浜町にある近畿大水産研究所と、みなべ町漁業生産組合が共同研究して水槽での陸上養殖に成功、今月1日に試験販売にこぎ着けた。クエの淡泊で上品な味わいを残しつつ成長はクエより早く、地元名産品へと期待が高まる。
クエタマは2011年に同研究所で生み出された交雑魚で、いけすでの海上養殖に道筋を付けた後、陸上でも地元漁業者の手で養殖ができないか模索してきた。成育環境や飼料配合を試行錯誤した結果、出荷サイズの2キロに達するまでになった。








