2021年11月1日 01:44 | 無料公開

自民党本部の開票センターで、当確者の名前にバラを付ける総裁の岸田首相(右)と小選挙区で敗北した甘利幹事長(中央)。甘利氏は幹事長を辞任する意向を党幹部に伝えた=31日午後9時56分、東京・永田町
岸田文雄首相(自民党総裁)は11月1日未明、政権の要である甘利明幹事長が小選挙区敗北により辞意を固めたことを受け、今後の政権運営への懸念を強めた。甘利氏の後任が焦点となるが、政権への打撃は必至だ。自民、公明両党は1日に党首会談を開き、連立政権の継続を確認。新型コロナウイルス対応や、格差是正を含む経済対策の裏付けとなる2021年度補正予算案の編成に取り組む。立憲民主党など野党は来年夏の参院選をにらみ、甘利氏敗北は「政治とカネ」問題が主要因とみて、追及を強める。
首相は党本部で、甘利氏の進退を巡り「本人の話を聞いた上で、私が判断する」と語った。