2012年10月11日 13:49 | 無料公開

「轟今古閑遺跡」から出土した鋳造鉄斧の破片。右は破片を含む復元模型=11日午前、熊本市北区
熊本市は11日、弥生時代中期(約2300~2千年前)の「轟今古閑遺跡」(同市北区)から、新たに鋳造鉄斧の破片と、円形竪穴住居跡1カ所が見つかったと発表した。熊本県で鉄製品が普及したのは弥生時代後期からとされ、同市文化振興課は「貴重品を持つ力がある、この地域で有力な拠点集落だった可能性が高い」としている。
円形住居跡は直径約7メートルで8本の柱穴が等間隔で並んでおり、集落の中心的な施設だった可能性がある。これまでは方形の住居跡しか見つかっておらず、文化振興課の担当者は「これだけきれいな形で出てくるのは、県内では珍しい」と話している。