キネマ旬報社、初の映画館運営 劇場苦境でも多様な作品を 

 日本を代表する映画雑誌「キネマ旬報」を発行するキネマ旬報社は9日、貸会議室業のティーケーピー(東京)と業務提携し、映画館の運営事業に参入すると発表した。

 キネマ旬報社の映画館運営は初めて。今年3月に閉館した千葉県柏市の映画館をティーケーピーが賃借し、同社が運営を受託する。

 劇場は最大3スクリーンで、来春オープン予定。雑誌などと連動して新作や過去の名作を上映する。他の劇場運営や映画の上映会なども今後検討するという。

 各地の中小劇場は、設備のデジタル化を迫られるなどして閉館が目立つが、同社は「新たな劇場で多様な映画を見てもらい、映画文化に寄与したい」としている。


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