平等院の日想観図を公開 1053年の建立以来初めて 

一般公開される平等院・鳳凰堂の扉に描かれた国内最古の大和絵「日想観図」=京都府宇治市

 平等院(京都府宇治市)は5日までに、鳳凰堂の扉に描かれた国内最古の大和絵「日想観図」(国宝)を報道陣に公開した。1053年の鳳凰堂建立以来、一般の目に触れるのは初めて。6日から12月14日まで一般公開する。

 日想観図は、鳳凰堂中堂の西扉左右2面に描かれた大和絵(各縦約2・6メートル、横約1・2メートル)。

 題材の「日想観」は、極楽往生のための瞑想法の一つ。山の仏堂にいる高貴な女性が、海に沈みゆく夕日に向かって合掌する姿が描かれている。ただ劣化が激しく肉眼ではほとんどの絵が確認できないため、復元図を並べて展示する。


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