2012年9月19日 05:16 | 無料公開

九州国立博物館で展示中の「芦屋釜」について説明するアソシエイトフェローの望月規史さん=11日、福岡県太宰府市
茶道具の名品として名高い「芦屋釜」を紹介する展示が、九州国立博物館(福岡県太宰府市)で12月9日まで開催されている。敷地内の茶室では茶会も開催。釜の復元品に手で触れられるコーナーもあり、茶の湯の世界を五感で楽しめる機会になりそうだ。
芦屋釜は主に室町時代に鋳物業が盛んだった福岡県芦屋町で作られた。「なまず肌」と呼ばれる滑らかな肌合いが特徴で、京都の貴族や武士に「釜は芦屋」と言われるほど珍重された。今回は薩摩焼の茶入の代表作「薩摩文琳」など、貴重な茶道具と一緒に展示する。
復元品は釜の厚さをわずか2ミリにする高度な技法も再現している。