「法然絵図」よみがえる、京都 1億超画素デジカメ撮影 

知恩院で公開された国宝「法然上人行状絵図」の複製=18日午後、京都市東山区

 浄土宗宗祖・法然の生涯を描いた国宝「法然上人行状絵図」を半永久的に残そうと、デジタルカメラで撮影し製作された精密な複製が18日、総本山知恩院(京都市東山区)で公開された。

 絵図は全48巻(全長548メートル、幅33センチ)。浄土宗によると、知恩院別当の舜昌が1307年から十数年かけ、法然の生涯や教えを色鮮やかな絵と文章で表現したという。

 一部劣化が進んでいたため、委託を受けた京都市の印刷会社が2008年から複製作業を開始。1億3千万画素の超高精細デジタルカメラを使い撮影した1250カットを、特殊な和紙に印刷した。


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