少量血液でがん検査可能 富山のメーカー、チップ量産 

「リッチェル」が量産に乗り出す、血中のがん細胞を捉える検査用の樹脂チップ(富山県工業技術センター提供)

 富山市のプラスチック製品メーカー「リッチェル」は、がん患者の血中のがん細胞を捉える検査用の樹脂チップの量産に乗り出す。チップは1、2ccとごく少量の血液からがん細胞を効率的に分離できるのが特長。本年度内に体制を整え、将来的に全国の医療機関に販売したい考えだ。

 抗がん剤の効き目やがんの転移を調べるため、患部を切り取る検査は患者にとって負担が大きいが、チップの実用化で負担を極めて小さくできる。患者の検査機会の増加や、がんの早期発見につながることも期待される。


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