2012年8月13日 00:00 | 無料公開
全身の筋力が低下する神経難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を制御する新たなタンパク質を岐阜薬科大(岐阜市)の原英彰教授(薬効解析学)らの研究グループが特定し、13日、英科学誌電子版に発表した。 原教授によると、ALSの発症メカニズムの解明や新薬開発の手掛かりになるほか、早期診断が期待できるという。 グループは、ALSの要因に「膜貫通糖タンパク質nmb」(GPNMB)と呼ばれる遺伝子が関わっていることを発見。 ALSの約1割を占める遺伝性ALSの原因の一つの変異型遺伝子を組み込んだマウスにGPNMBを過剰に増やした場合、発症時期が遅れ、生存期間が延びた。