2012年8月9日 13:49 | 無料公開

式典出席のため平和公園を訪れ、平和祈念像の前で記者の質問に答える福島県川内村の遠藤雄幸村長=9日午前、長崎市
9日開かれた長崎市の平和祈念式典に、東京電力福島第1原発事故で一時全村避難後「帰村宣言」をした福島県川内村の遠藤雄幸村長が出席した。式典終了後「原爆と原発事故の形態は違うが、放射能への不安や苦しみは同じ。復興に向け長崎から学ぶことは多い」と語った。
田上富久長崎市長が平和宣言で、政府にエネルギー政策の具体化を求め、福島県への支援を誓ったことについて、遠藤村長は「とても力強くうれしい。川内村も事故を風化させず、後世に伝えていきたい」と話した。
低線量被ばくへの不安や差別など課題は多いとして「できることから対応していきたい」とした。