広島平和宣言―震災被災者と共に 被爆67年、原発是非触れず 

被爆から67年の「原爆の日」を迎え、営まれた平和記念式典=6日午前8時25分、広島・平和記念公園

 広島は6日、原爆投下から67年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では、午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。

 平和宣言で松井一実市長は、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に全力を尽くすことを誓うとともに、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災者が前向きに生きようとする姿は67年前の広島に重なるとして「私たちの心は皆さんと共にある」と呼び掛けた。

 また原発事故を受けた今後のエネルギー政策について、「脱原発依存」に向けた国民的議論の方向性を見守るとして、昨年に引き続き原発の是非には触れなかった。


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