宮城・岩沼、集団移転初の着工式 被災地で造成工事へ 

防災集団移転促進事業の着工式で、くわ入れする平野復興相(左から2人目)と井口経明・岩沼市長(中央)ら=5日午後、宮城県岩沼市

 宮城県岩沼市は5日、東日本大震災で被災した沿岸部の住民を内陸に移す防災集団移転促進事業の着工式を行った。被災地で集団移転の工事が始まるのは初めてで、2014年3月に住民の引っ越しが始まる見通しだ。

 着工式では平野達男復興相が「(住民には)移転はつらい決断だったと思うが、被災地全体に復興の希望を示した」と話した。井口経明市長らとともにくわ入れをし、工事の無事を祈った。

 また住民の代表として中学3年猪股祐那さん(14)は「地域で何事も助け合ってきたことを引き継ぎたい」とあいさつ。集団移転せず市外に暮らす人に「私たちは固い絆で結ばれています」とメッセージを送った。


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