2012年7月30日 20:35 | 無料公開

沼田鈴子さんをしのぶ会で展示に見入る参加者=30日午後、広島市中区の原爆資料館
広島市中区の平和記念公園にあるアオギリの下で被爆体験を語り続け、昨年7月に87歳で亡くなった沼田鈴子さんをしのぶ会が30日、公園内の原爆資料館で開かれた。約50人が参加し、平和の大切さを世界に発信し続けた沼田さんの遺志を受け継ぐ決意を新たにした。
友人の一人で、ともに韓国の被爆者と交流してきた吉野誠さん(79)=広島市西区=は、沼田さんの協力で女性ダンサーに仮装して被爆者を元気づけたエピソードを紹介。沼田さんが「ユーモアがあるところに争いはない。笑いこそ平和の原点」と明るく話していた様子を懐かしんだ。