今年からシニアの世界大会に挑戦し、時間内に課題の壁をいくつ登れるか競う「ボルダー」部門のワールドカップで年間総合優勝を果たした。先月、スイスで開かれた世界選手権では４位。来年のパリ五輪出場権に届かず、内定は持ち越されたものの「うまくいかないからこそ面白い」と笑ってみせる。「クライミングを広めたい」と競技の未来も背負う新星は、高い壁を前にしても力まずに闘志を燃やす。

　世界選手権では　・・・

【残り 1103文字】