2023年7月11日 05:00 | 無料公開

マスク越しの視線 主役は捕手
野球の九つのポジションの中で唯一、グラウンド側を向いてプレーするキャッチャー。「グラウンド上の監督」ともいわれる重要な役割を担う捕手は、チームを勝たせるため、何を感じ、何を考え、プレーしているのか。決戦を前に、高校野球千葉大会に出場する実力校の扇の要を取材した。
「先発マスクを手放す気はない」。負傷した先輩レギュラーの長期離脱で巡ってきたチャンスだったが、練習試合での存在感は日に日に増している…
とにかくグラウンドでは一番声を出す。先輩に遠慮なんてない。声がこだますると、不思議とナインの心がほぐれ、チームの集中力が上がっていく…
この夏、背番号2を任されたのは、御園生慎之介。中央学院の相馬幸樹監督は「真面目で、フィールディングが良い」と評価する…
全国制覇2度の名門の正捕手を託されたのは鈴木海偉。扇の要の魅力を「一球一球考えてプレーできるし、一番面白い」と高揚感たっぷりに言った…
130人を超える部員が激しく切磋琢磨(せっさたくま)する中で、市船橋の2年生、上林武蔵は入学直後から頭角を現した…
練習前後の円陣はいつも中心で、ナインを引っ張っている。頼れる精神的支柱は「高校最後の大会。調子も上がって、いい雰囲気でやれている」と勇ましい顔つきで話す…
ブルペンで投手を鼓舞していたのは木更津総合2年の羽根徹平。入学間もない1年春から活躍し、今や攻守で欠かせない存在となっている…
役割がぶれることはない。投手を支える、縁の下の力持ち。持ち味を引き出す配球。ワンバウンドしたボールは必ず止める…