2022年6月28日 21:42 | 有料記事

ガードパイプが設置された通学路で見守り活動を行う佐倉署員=28日午後3時ごろ、八街市
八街市で下校中の市立朝陽小児童の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、5人が死傷した事故の発生から1年を迎えた28日、現場となった通学路を歩いた。「怖かっただろう」「今も胸が張り裂けそうになる」。献花し静かに祈りをささげる人たちの姿を目にして感じたのは、悲惨な事故が地域に与えた衝撃の大きさと、時間が経過しても変わることのない深い悲しみだった。
(報道部・吉田夏子)
午後3時前、朝陽小の正門から事故現場に向けて通学路を歩き始めた。事故後、現場周辺の通学路はガードパイプが設置された。歩行者の通行スペースを分ける外側線が引かれ、時速30キロの速度規制も導入された。この日は、佐倉署員や多くの教職員が登下校時の見守り活動を実施。整備された通学路を元気に歩く子どもたちの姿を見ながら事故現場に向かった。
事故発生時刻の午後3時25分直前、現場に献花に訪れた同市の会社員男性(62)は「本当に悲惨な事故だった。子どもには何の罪もない。あんな事故は二度と起きてほしくない」と声を詰まらせながら、手を合わせた。
現場の通学路は、幹線道路と住宅街をつなぐ「抜け道」となっている。息子が被害児童 ・・・
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