2021年12月3日 05:00 | 有料記事

裁判の傍聴を終え被告のアルコール依存症の認識不足を指摘する井上郁美さん(右)と保孝さん=1日午後、千葉市中央区
1999年に東名高速で飲酒運転事故に遭い、娘2人を失った井上保孝さん(71)と郁美さん(53)夫妻=当時、千葉市花見川区在住=が、1日に千葉地裁であった八街市の児童5人死傷事故の第3回公判を傍聴し、千葉日報社の取材に応じた。被告の言葉に耳を傾けた夫妻は「アルコール依存症になっていたことすら認識していない。反省や謝罪の言葉があっても響かない」と憤りをあらわにし「飲酒運転の逮捕は氷山の一角。裁判を人ごとで終わらせずに考える機会にしてほしい」と訴えた。
夫妻は99年11月、東名高速で飲酒運転の大型トラックに追突さ ・・・
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