「早く、早く」住宅街に悲痛な声 児童らの荷物散らばり… 住民悲痛「歩道なく危険」 八街・小学生の列にトラック

事故現場を調べる千葉県警の捜査員ら。右端のトラックが小学生らの列に突っ込んだとみられる=28日午後6時25分ごろ、八街市八街は
事故現場を調べる千葉県警の捜査員ら。右端のトラックが小学生らの列に突っ込んだとみられる=28日午後6時25分ごろ、八街市八街は

 「早く、早く」。助けを求める悲痛な声が響いた。八街市で28日、下校中の児童を襲ったトラック事故。畑に突っ込んだ車両の周辺には児童らのものとみられる荷物が散らばり、農村地帯の一角にあるのどかな住宅街は騒然となった。巻き込まれたのは八街市立朝陽小の児童5人で、同小では5年前にも登校中の4人がトラックにはねられ重軽傷を負う事故が発生。悲劇は再び繰り返された。

 近くに住む会社員の川島修さん(68)は、けたたましいサイレンの音を聞いて現場に駆け付けた。「子どもの保護者とみられる人が泣いていた」と振り返り、「この道は危ない。いつ事故が起きてもおかしくない」と沈痛の表情を浮かべた。

 近所の女性は「自宅にいたら『ドスン』という大きな音が聞こえた。その後、救急車のサイレンが近づいてきて、女性が『早く』と泣き叫んでいた」と興奮気味に話した。

 近くの住む男性会社員(64)も憤りを隠せない。現場は見通しの良い直線道路だが、男性は「歩道が整備されていないし、トラックがスピードを出して走る道 ・・・

【残り 654文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る