被災店主「移転考えないと」「いつ復旧できるか…」 一夜明け、復旧作業 治水工事のさなか再び 茂原、平成以降5度目の水害

茂原市内で浸水被害を受けた店内から濡れた備品などを運び出す男性ら=9日午前10時25分ごろ、同市八千代
茂原市内で浸水被害を受けた店内から濡れた備品などを運び出す男性ら=9日午前10時25分ごろ、同市八千代

 記録的な大雨から一夜明けた9日、各所で浸水被害が出た茂原市では、被災した住民らがぬれた家財道具や機材を屋外に運び出す作業に追われた。市内では平成以降で5度目となる大規模な水害。度々氾濫してきた一宮川は、千葉県による治水工事が進むさなかに再び越水した。商店主は「移転を真剣に考えないと」「災害のレベルが想定を上回っている」と肩を落とした。

 2019年10月の房総豪雨でも広範囲が浸水した同市八千代地区。目抜き通りの中央に動かなくなった車が放置され、周囲の道路は泥や砂で汚れていた。

 4年前に続き被害が出たラーメン店「味来」では、浸水により冷蔵庫や冷凍庫が倒れ、一時的に停電も発生。店主の平山修身さん(43)は「前回よりも多少(浸水の)水位は低いが、被害は一緒。食材は恐らく全て駄目で、いつ復旧できるか分からない」と吐露した。

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