漱石の依頼、キャンセル 我孫子に住んだ文人たち(4) 志賀直哉と漱石(下) 中谷順子 【房総の作家】

 1914年(大正3年)2月に、夏目漱石より東京朝日新聞連載の依頼を受け承諾した志賀直哉は、執筆のため同年5月に島根県松江市へ移り住んだ。

 志賀としては、尾道で執筆を中断した、父との不和を描く「時任謙作」を書き上げ ・・・

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