房州アワビ漁シーズン到来 水揚げ例年並み 南房総

 南房総市でアワビ漁がシーズンを迎えた。1日の解禁以来、海の状態や天候不良のため漁の回数こそまだ少ないが、旬のアワビが出回る季節になった。

 アワビの漁期は地区によって若干異なるが、今ごろから9月中旬まで。同市白浜町の乙浜漁港では14日、解禁後6回目となる漁が行われ、40キロを水揚げした。地元の海士(あま)さんは「風の強い日が多く、しけてるから潜りづらい」と話す。水揚げ量としては例年並みだという。

 房州アワビは全長12センチ以下の貝は採らないため、三陸のアワビと比べても大きく市場価値が高いのが特徴。10日に行われた15日までの先物取引の競りでは、黒アワビが昨年より300円ほど高い1キロ7870円の値がついた。

 千葉県のアワビの水揚げ量は岩手県の278トンに次ぐ全国2位の141トン(2012年)。南房総市千倉町、白浜町が盛んで、同市が県全体の50・9%に当たる71・8トン(売上高で4億5227万円)を占める。


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