2014年4月4日 15:38 | 無料公開
旭市飯岡地区にあった三川、飯岡中央の両保育所を施設の耐震強度不足などを理由に統合した「市立いいおか保育所」が、旭市萩園の飯岡支所敷地内に完成し、2日に開所式が行われた。
保育所は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積992平方メートル。バリアフリーを考慮して市立保育所で初めてエレベーター1基を備えた。総事業費約3億4千万円は主に合併特例債を活用した。年度当初は117人が入所する。
東日本大震災以前から保育所の統合、移転計画はあったが、同地区に震災で津波が押し寄せたことから、海岸から約800メートル離れた内陸の支所脇に建設することにした。海抜14メートルになる園舎屋上は300人収容の一時的な津波避難場所になり、外階段やスロープが取り付けられた。
開所式では年長組の子どもたちが、明智忠直市長らとくす玉を割ったり、「チュリーップ」などを合唱。駆け付けたご当地キャラ「あさピー」と一緒に真新しい園庭に出て、元気に走り回った。
同支所には消防飯岡分署が併設されており、保育所と同一敷地内になる。これまでも緊急車両が出動する際は敷地内を出るまでサイレンを鳴らさないよう配慮をしており、市子育て支援課は「子どもたちへの影響はないと考えている。問題になるようであれば協議する」としている。