被害防止へ寸劇団結成 振り込め詐欺手口紹介 栄の住民団体

 栄町安食台地区で防犯活動などを行う住民ボランティア団体「けやきの会」が、振り込め詐欺の手口や被害を防ぐ声掛けを寸劇形式で周知する「けやき劇団」を結成し、25日に同町のふれあいプラザさかえホールで、近隣の高齢者ら約350人を前に公演を行った。

 この日は、息子に成り済ました「母さん助けて詐欺」と医療費返還を装って現金を振り込ませる「還付金詐欺」の演目を約30分披露。犯人が窓口職員のいない商業施設のATM(現金自動預払機)に誘導したり、巧みに口止めするせりふも織り交ぜ、注意を促した。

 60、70代を含む男女11人で構成。成田署(坂本誠署長)から「振り込め詐欺被害防止寸劇団」の委嘱を受けて“公認”され、犯人側の最新手口や被害者側が陥りやすい行動のアドバイスを受けている。「演技は素人だが、被害に遭いやすい人と年齢も近く、内容をより身近に感じてもらえれば」(安永順子団長)と意気込んでおり、今後も周辺地域で上演していくという。


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