2013年10月26日 10:59 | 無料公開
台風26号で印旛沼周辺の河川が増水し、家屋や道路、農地などに浸水被害が多発したことを受け、佐倉市の蕨和雄市長と酒々井町の小坂泰久町長は25日までに、印旛沼の水を管理する独立行政法人・水資源機構千葉用水総合管理所(八千代市村上)を訪れ、27号の接近に備え、沼の水位を下げるなどの事前対策をとるよう要請した。これを受け同管理所は、河川の水が注ぎ込む印旛沼の水位を平常水位より0・3メートル引き下げる措置をとった。
佐倉市では、台風26号の影響で市内を流れる高崎川が氾濫。川と堤防の境界が分からなくなるほど川の水位が上昇し、川に排水できなかった雨水が市街地にたまり、市内で家屋など32棟が床上浸水した。
一方、酒々井町では26号の影響で河川流域の田んぼが冠水したほか、市街地に水があふれた。町総務課の担当者は「調整池が無い地区でたまった雨水を、川に排出することができなかったことが被害を大きくした」と分析している。