成田空港C滑走路予定地取材 足運ぶ大切さ再認識 変わる地域の記録残す人々 【回顧2023 取材メモから】

成田空港C滑走路の拡張予定地となっている芝山町加茂地区にある普賢院で撮影する中島さん=8月31日
成田空港C滑走路の拡張予定地となっている芝山町加茂地区にある普賢院で撮影する中島さん=8月31日

 今年10月に連載企画「記録を残す」を担当・執筆した。成田空港の第3滑走路(C滑走路)が新設される芝山町の予定地で、いずれ失われる風景やそこに生息する生き物を記録する人たちの姿を紹介した。

 C滑走路新設は成田空港機能強化のメイン事業で、年間発着容量を30万回から50万回に押し上げる。成田国際空港会社(NAA)は2029年3月までの完了を目標に掲げている。芝山町の651ヘクタール、多古町の309ヘクタールなど計972ヘクタールを要し、空港面積が約2倍になることから「第2の開港」と呼ぶ関係者もいる。

 芝山町を担当する成田支局に着任したのは21年春。機能強化の推進に関する取材に携わる一方、町の景色はどのよう ・・・

【残り 7982文字】



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