五感でアートの世界へ 作家とコラボ、限定メニューも 八千代のカフェ7店

青を基調とした作品が並ぶ店内でくつろぐヤマダさん(右)とジョウカさん=八千代市のカフェピクニック
青を基調とした作品が並ぶ店内でくつろぐヤマダさん(右)とジョウカさん=八千代市のカフェピクニック
展示作品の青を打ち出した限定メニュー
展示作品の青を打ち出した限定メニュー

 八千代市の喫茶店7店舗で、アート作家とのコラボ企画「ART×CAFE2023」が開かれている。各店は絵画などを展示し、作品に着想を得た期間限定メニューを提供する。作家たちも店内でアクセサリーなどの制作体験教室や、制作過程の公開イベントを開催。「芸術の秋」に、五感でアートの世界に浸ることができる。26日まで。

 有志でつくる喫茶店文化普及委員会の企画で、今年が6回目。同会の林美蘭さんは「八千代は近隣市と比べて、人口当たりの個人経営カフェが多い」ことに目を付け、市民が憩う喫茶店を「アートが地域で歓迎される場にしたい」と語る。

 勝田台駅近くの「カフェピクニック」は、青を基調とした作品を制作するヤマダサラさん(40)=船橋市=とコラボした。店内にはキャンバス絵だけでなく、約25メートルの布が壁や天井を覆うように展示され、海の中を思わせる幻想的な青の世界が一面に広がっている。

 作品をイメージしたメニューとして、天然色素で青く着色したチーズをごはんに載せた「アート×フォンデュ」と、青色に赤や緑のシロップを注いで自ら仕上げる「カラフルソーダ」が登場。口の中でも刺激的な青の世界を冒険できる。コーヒーやグリーンカレーなど普段の人気メニューも、いつも通り提供する。

 同店では、奈良のシンガー・ソングライター、ジョウカダイゴさん(34)の弾き語りに合わせて作品制作を公開する「ライブペイント」も実施した。完成した作品も併せて店内に展示している。

 ヤマダさんは「『自分は詳しくないから』とアートから遠ざからず、一つのアトラクションのような気分で気軽に楽しんでほしい」と来店を呼びかけている。

 他の参加店と作家、店内イベントの詳細は公式ホームページで確認できる。


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