2023年10月27日 05:00 | 無料公開

母校の市立鶴沢小で「エリーゼのために」などを演奏した高木竜馬さん=26日、千葉市中央区
七つの国際ピアノコンクールで優勝するなど、世界的に注目されているピアニストの高木竜馬さん(30)が26日、母校の千葉市立鶴沢小(同市中央区)で児童向けのコンサートを開いた。集まった児童は、世界で活躍する“先輩”が奏でる音色にじっくりと耳を傾けた。
高木さんは同区出身。2歳からピアノを始め、2018年にノルウェーで開かれた第16回グリーグ国際ピアノコンクールで優勝し一躍脚光を浴びた。
コンサートでは、ベートーベンの「エリーゼのために」やショパンの「子犬のワルツ」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」などクラシックの定番5曲を披露。ピアノをぐるりと囲む形で鑑賞した児童らは、一曲一曲に大きな拍手を送った。最後は、同小の校歌を高木さんの伴奏で合唱した。
「毎日どのくらい練習していますか」「好きな給食は何ですか」など児童からの率直な疑問にも回答。「人生で一番楽しかったことは何ですか」の質問に高木さんは「グリーグ国際ピアノコンクールで優勝したこと」と答え「みんなも夢を大切にして将来に羽ばたいていってほしい」と呼びかけた。
同校6年の松江悠真君(11)は「軽やかな音や迫力のある音など、いろいろな音色を実際に聴けて楽しかった」と笑顔。木本律君(12)も「世界的に活躍している先輩の演奏は繊細でかっこよかった。夢を持つことが大切だと話していたのが心に残った」と話した。