新庁舎整備再びストップ 人手不足か、業者入札辞退で 八千代市

八千代市の現庁舎=6日、同市
八千代市の現庁舎=6日、同市

 八千代市役所の新庁舎整備計画について、服部友則市長は6日の定例記者会見で「事業者が辞退したため入札が行われず、計画が遅れることになった」と述べ、手続きが停止に追い込まれていると明らかにした。入札が取りやめとなったのは、建設業界の人手不足が背景にあるとみられる。今後、発注の方法を変更するなどして再度入札を行う。

 市によると、新庁舎は2026年度に完成する計画で、今年6月に入札を公告し年内に事業者を決定する予定だった。ところが、入札参加を予定していた事業者全てが9月までに辞退したため、入札は取りやめとなった。

 市の担当者は「入札辞退の理由は差し控える」としたものの、建設業界の人手不足により設計担当者が調達できないことが一因とみられる。

 今回の入札では工期短縮のため、設計と施工を一括で発注する方式を採用していた。今後は設計と施工を分けて発注する方式に切り替え、再度募集するという。

 新たなスケジュールについて服部市長は「ただでさえ遅れているので、1日も早く建て直せる方向にもっていく」と述べるにとどめた。

 新庁舎整備は現庁舎の老朽化対策や耐震化のため、18年度に基本計画を策定。19年の房総半島台風による避難所の被害対応や、新型コロナ対策のため延期が繰り返されていた。


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