道路を埋め尽くす稲わら… 収穫後の田から流出し散乱 台風13号に伴う記録的な大雨で茂原

道路を埋め尽くす稲わら=12日、茂原市御蔵芝(同市提供)
道路を埋め尽くす稲わら=12日、茂原市御蔵芝(同市提供)

 台風13号に伴う記録的大雨で大規模な浸水が発生した茂原市では、稲刈り直後の田から雨水とともに稲わらが流れ出し、周辺の道路や用水路、宅地に散乱する問題が起きた。市職員らが回収を進めている。

 市によると、稲わらの散乱は過去の水害でも問題になり、市は毎年、稲刈り後には田にすき込むよう農家に求めている。

 今回は、稲刈り後間もなく大雨が降ったことや、台風襲来前に収穫を急いだ農家がいたことなどから、大量の稲わらが流れ出たとみられる。稲わらが堆積すると、道路では車のタイヤが滑ったり、用水路ではつまりの原因になったりする。

 道路や用水路で撤去作業を行っている市土木管理課の担当者は「支障があるところを重点的に回収している。(作業は)まだ全て終わっていない」と説明。

 宅地内に堆積した稲わらは住民が袋に詰めるなどし、市職員や業者、消防団員らが他の災害廃棄物とともに回収しているという。


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