白井市スクールバス正式運行 通学路安全対策で千葉県内初 来年度から、5年2億4千万円確保へ

定例記者会見で来年度からスクールバスを正式運行すると表明した笠井市長=31日、白井市役所
定例記者会見で来年度からスクールバスを正式運行すると表明した笠井市長=31日、白井市役所
白井市が本格運用を決めたスクールバス=白井第一小
白井市が本格運用を決めたスクールバス=白井第一小

 白井市の笠井喜久雄市長は31日の定例記者会見で、現在試行運行している市立小学校の無料スクールバスについて「来年度から正式運行する」と表明した。市によると、通学路安全対策として無料スクールバスを正式運行するのは千葉県内初。事業費は年間約4800万円と試算し、来年度から5カ年分として約2億4千万円を確保する方針も示した。

 笠井市長は、2月に行った保護者アンケートで試行運行している事業の継続を求める声が多かったと紹介し「危険な通学路ではいつ事故が起きてもおかしくない。子どもの命はお金に換えられない」と正式運行する意義を強調した。

 市では、2021年に八街市で下校中の児童がトラックにはねられ死傷した事故を受け、市立小学校9校の通学路で安全点検を実施。交通量や道幅を考慮して危険と判断した白井第一小と白井第二小の2校で、昨年4月から計5台のマイクロバスを試行運行しており、約100人の児童がバスで通学している。

 正式運行に必要な来年度の予算については、11月に開会される市議会定例会に補正予算案を提出する予定。


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