創業時の番台お出迎え “レトロ”求める若者人気も 銭湯「梅の湯」(千葉市花見川区) 【房総老舗巡り 千葉県誕生150周年】(2)

「梅の湯」を紹介する長沼さん。背景画もこだわっており、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を描いている=千葉市花見川区
「梅の湯」を紹介する長沼さん。背景画もこだわっており、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を描いている=千葉市花見川区
創業時から使用している番台に座る三知子さん
創業時から使用している番台に座る三知子さん

 京成検見川駅から徒歩約6分の住宅街に、100年以上地元で愛されてきた銭湯がある。千葉市花見川区の「梅の湯」は、創業時から使い続けてきた番台が入湯客を出迎え、館内は昭和の名残をとどめる。最近は、高齢者だけでなく“レトロ”を求めて訪れる若者らにも人気だ。

 「創業は約100年前では」。店主の長沼二三六(ふみろく)さん(77)によると、1930年の鳥瞰(ちょうかん)図にも、現在地に「梅の湯」の名が書き込まれている。「当時は現在の国道14号のあたりまでが海で、検見川は漁師町。梅の湯も、漁師ら向けに網元が用意した銭湯だったと思われる」 ・・・

【残り 7807文字、写真 1 枚】



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