貨物線、構造にも反映 京葉線の歴史と新駅誕生 【千葉地理学会連載 おもしろ半島ちばの地理再発見】

幕張豊砂駅舎外観イメージ図(JR東日本)
幕張豊砂駅舎外観イメージ図(JR東日本)
幕張豊砂駅の断面図(JR東日本)
幕張豊砂駅の断面図(JR東日本)

 2023年春、京葉線の新習志野駅・海浜幕張駅間に幕張豊砂(まくはりとよすな)駅が開業します。

 JR東日本では20年開業の山手線高輪ゲートウェイ駅以来、2例目の駅名公募を21年に行いました。この駅名は応募数では13位でしたが、広域名の幕張に新駅南側の豊砂を加え、利用者にわかりやすいということで決定されました。

 この駅は上りと下りのホームが段違いになっている珍しい構造をしています。地上を走る下り線はホームも地上、上り線は高架部分を走りホームも2階です。これには京葉線の特徴と歴史が反映しています。

 京葉線はJRの前身である国鉄の末期に「国鉄最後の新線」といわれ、国鉄分割民営化(1987年)前年の86年に西船橋・千葉貨物ターミナル間で部分開業(西船橋・千葉港間を旅客営業)しました。

 以降、88年に南船橋・新木場間と西船橋・市川塩浜間、90年に東京・新 ・・・

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