大型商業施設「そよら成田」来夏オープン 「ボンベルタ成田」をリニューアル 空港機能強化視野 訪日客向け文化体験も

リニューアル後の「そよら成田ニュータウン」の外観イメージ(イオンリテール提供)
リニューアル後の「そよら成田ニュータウン」の外観イメージ(イオンリテール提供)
都市型ショッピングセンター「そよら」のロゴ(イオンリテール提供)
都市型ショッピングセンター「そよら」のロゴ(イオンリテール提供)

 イオンリテール(千葉市美浜区)は、成田市赤坂に大型商業施設「そよら成田ニュータウン」を来夏オープンすると発表した。同所で営業中の「ボンベルタ成田」をリニューアルし、店舗を刷新。日本文化体験イベントなども開催する予定で、地域住民の利便性確保とともに、2029年予定の成田空港の機能強化を視野に訪日観光客の取り込みを図る。

 そよら成田はボンベルタの建物をリニューアル。食品と調剤薬局を併設したイオンスタイルが新たに出店するほか、専門店約80店舗や市役所の出先機関、クリニックなどを組み合わせ、成田ニュータウンの子育て世帯や単身層、高齢層など幅広い層にとって普段使いしやすい施設を意識する。

 屋外スペースの一部改装も行い、訪日観光客も楽しめるカルチャーイベントを連日行うなど「体験価値」も重視。訪日客を含めた地域交流拠点となることを目指す。

 同社によると、「そよら」は「そら、寄って、楽しんでって」にちなんだ名称。イオンリテールが20年から展開しており、現在は全国で8施設あり、県内では初めての出店となる。延べ床面積は本館と別館2棟などを合わせて約8万2千平方メートルで、そよらブランドでは全国最大規模となる。

 同社は来年3月に完全子会社のボンベルタ(成田市)を合併し、そよら成田の運営に備える。施設は原則営業を継続しながら、同月から順次リニューアルする予定。

 担当者は「雰囲気を含めて施設をガラリと変える。平日も含めて毎日通いたくなるような、居心地の良い空間を用意したい」と話している。


  • Xでポストする
  • LINEで送る