増成栗人選 【日報俳壇】

竹皮を脱ぎ百幹に紛れけり 君津 泉水勝
 【評】筍が伸び、皮を脱ぎ青竹となる。その成長過程の早さ。そこに作者はいのちの潔さを覚えている。一年で昨年育った竹と同じ丈となる。そして百幹の中の一幹となるのだ。竹のいのちが作者の詩情で、逞しく美しく描かれている。この百幹の ・・・

【残り 1186文字】



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