2024年11月24日 05:00 | 有料記事
雨音 佐倉 西尾敬子
白黒の昔
缶を叩く雨音を
膝を抱えて聞いていた
あの子は私だったのか
雨音が膨らんで
遠く雷を起こしたようだ
台所で母の足に
しがみついてふるえてる
その子が私だったのか
ふうっと笑ってるのは母だ
目を瞑っている間にいつも
置いてっきぼり
みんな遠くへ行 ・・・
【残り 1375文字】
雨音 佐倉 西尾敬子
白黒の昔
缶を叩く雨音を
膝を抱えて聞いていた
あの子は私だったのか
雨音が膨らんで
遠く雷を起こしたようだ
台所で母の足に
しがみついてふるえてる
その子が私だったのか
ふうっと笑ってるのは母だ
目を瞑っている間にいつも
置いてっきぼり
みんな遠くへ行 ・・・
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