中谷順子選 【日報詩壇】

 みえぬもの
   木更津 渡辺元弥

つき当たりばったり
の希望を うめき声や
吐息 もらしながらも
必死にもち続け
これら異常乾燥は
すべてのものにおよび
それでも まだ
生きているからには何かが
残されているのだろう
積み重なる希望のザンシは
彼方への飛翔の妨げになる
私の時間の大部分使っても

【残り 1479文字】



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