増成栗人選 【日報俳壇】

鳥どちの恋どきとなる雑木山 多古 野老恵子
 【評】雑木山のいちめんに始まる囀り。その鳥たちの恋の賛歌が、作者には己が心を解きほぐすような雑木山の鼓動となって届いてくる。そこに居るだけで鳥たちと一体となる、そんな明るき充足感が、身ほとりの景をやわらかく包み込ん ・・・

【残り 1167文字】



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