清水伶選 【日報俳壇】

雁帰る有情にとかく空仰ぐ 銚子 田原秀水
 【評】掲句の「有情」とは生きとし生けるものの総称である。このことばと「空仰ぐ」というフレーズを繋ぐ「とかく」も納得のいく思いだと思う。深い心情を定型の中に収めた上手い句ではあるが、気になるとすれば ・・・

【残り 1072文字】



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